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「ギタークラフト&リペアコース工場見学研修旅行!」1日目
ギタークラフト&リペアコースの学生たちは、日本のギター工場・工房をめぐる一泊二日の研修旅行に行ってきました!
本校の工場見学は学生たちにとって2年間の一大イベントの一つといってもよいイベントで、ギター・ベースの製作に関して知見を広める目的はもちろんのこと、自分たちの将来をイメージするための企業訪問&就職活動の意味合いもある学外実習です!
そのため、暑いですが…リクルートスタイルで行きます!!
初日は早朝に江坂を出発、バスに揺られて約6時間…
まず最初に伺ったのは、長野県松本市の楽器メーカー、 株式会社ディバイザー さんとそのギター工場である 有限会社飛鳥 さん!今や世界中で愛されるBacchus、Momose、SeventySevenなどのギターブランドを擁する企業さんです!!
最初に通していただいたショールームのオシャレさに一同驚愕!
「まるで美術館…」なんて話していると、まさに美術館やアートギャラリーをイメージして最近新設されたとのこと。自社で大商談会なども開催されていることで有名なメーカーさんらしく、製品の美しさを引き立てる溜息の出るようなスペースでした…
ここで大まかに会社説明をしていただいたあと、いくつかのグループに分かれて工場へ!
印象的だったのは、老舗メーカーらしく、製作中のギターや木材が所狭しと並ぶ使い込まれた作業場と
最新の機材が設置されている組み込みエリアや、先ほどのショールームのような新しい施設が混在しているところ。
(先日、ハイエンドミュージックさんでも見かけた全自動擦り合わせマシーン「Plek」もありました!)
そしてそこに、学生たちとあまり変わらない世代と思われる若い職人さんが熟練の職人さんと肩を並べてたくさんいらしたところも、蓄積された確かな技術をブラッシュアップしつつ、どんどん新しいチャレンジをされているディバイザーさんをそのまま表したような工場内でした!
学生たちも、クラフトマンとしての近い将来をイメージしやすかったかも!?
ご案内いただいたスタッフさんと記念撮影をしていただき、ディバイザーさんをあとにして
この日2社目の訪問先は、長野県塩尻市の 有限会社ティーズギター さん!
先日、40周年を迎えられたという、日本のハイエンド系ギターブランドの老舗メーカーさんです。
なんと、代表・高橋さん直々にご案内いただきました!
ティーズギターさんといえば、精度の高い緻密な作りのギターで有名。
特筆すべきは、やはり考え抜かれて計算しつくされた製造工程ではないでしょうか。
研ぎ澄まされた職人技と、機械加工による均一化された技術の合わせ技が、工場内の随所に見られました。
組み込み工程を行っている作業場には、最終調整を待つオリジナルギターがズラッと…
このラックで総額いくらするのでしょう…(汗)
学生たちも美しい製品を手に取って見せていただきました。キズを付けないように慎重に…
そしてなんとティーズギターさんで働くクラフトマンは、年間1本、自分のギターを(費用は会社持ちで!!)作ることができるそう!
スタッフさんの技術向上とモチベーションアップのための取り組みとのことですが、これは卒業後もまだまだ作りたいギターがいっぱいの学生たちの進路として、うれしいシステムかも!?
こうした会社を挙げての日々の自己研鑽が、ハイクオリティなギター作りに活かされているのではないでしょうか。
「頑張って、学校でも良いギターを作ってくださいね!」と代表・高橋さんからお言葉を胸に、この日の見学は無事終了!
宿ではみんなでおいしい夕食をいただき、ゆっくり休んで明日に備えます…
ギタークラフト&リペアコース担任 横山