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ギター工房『Wood Custom Guitars』上田氏特別授業

ギター工房『Wood Custom Guitars』上田氏特別授業

作成日:2020/01/27

 

本校では先日、音楽・ダンス・アニメなどエンタメ業界に興味をもってくれている皆さんを対象として様々な業種を紹介するイベント「エンタメ業界お仕事発見フェスタ」を開講しまして、たくさんの来校者にお越しいただきました!
ありがとうございました!

 

 

この日、わがギタークラフト専攻では、楽器修理を担当する「リペアマンのお仕事」とギター・ベース製作を担当する「クラフトマンのお仕事」を紹介したのですが、そのうち「クラフトマンのお仕事」の授業には、滋賀県のギター工房『Wood Custom Guitars』より、卒業生の上田氏に来ていただきました!

 

上田和希
Wood Custom Guitars
https://www.woodcustomguitars.com/

 

[PROFILE]

キャットミュージックカレッジ専門学校・ギタークラフト専攻を卒業後、大手楽器メーカーに入社、OEMを中心としたギター製作に携わる。その後、地元滋賀に戻ってギター工房「Wood Custom Guitars」を立ち上げ、オーソドックスからオリジナルデザインの楽器まで幅広い楽器製作の経験を活かしてアーティストの求める楽器を製作。特に木材に強く拘り、選び抜かれた材料を使用した同ブランドのギター・ベースは、最近メジャーデビューを果たした「WOMCADOLE」に使用されるなどアーティストから絶大な信頼を得ている。

 

 

30代半ばという若さで、自身のオリジナルブランドの楽器が多くのメジャーアーティストに使用され、また雑誌などで取り上げられるまでになった経緯や、楽器に対する考え方など、楽器業界に興味を持ってくれている受講者の皆さんには、刺激的なお話だったのではないでしょうか。

 

 

そして、お仕事発見フェスタでの授業が終わった後、そのまま本校ギタークラフト専攻学生向けへの特別授業も開講していただきました!

 

同専攻の学生からすると、自分と同じ環境で2年間学び、多くの学生が憧れる「独立してオリジナルブランドを立ち上げる」という偉業を成し遂げた先輩。
さらにそのブランドの楽器を自分たちも大好きなメジャーバンドのアーティストが使用している…となると…いろいろ聞きたいよね~!

 

 

上田さんの「何でも聞いてください、ちなみに現在彼女は居ません」からスタートして…

「どういう経緯で、どうやって独立したんですか?」

「開業資金はいくらかかりましたか?」

「最初に準備した機材はどんなもの?」

「月に何本の楽器を製作していますか?」

「他メーカーに在籍していた時と今とでどっちが楽しいですか?」

「好きなギターブランドTOP3は?」

「木材の仕入れってどれくらいのお金がかかるんですか?」

「独立して一番辛かったことは?」

「オリジナルブランドの楽器を最初に楽器店に売り込みにいったときの心境は?」

「使用する木材はどんなものがありますか?」

「今の収入はいくらですか?」

 

 

大手楽器メーカー在籍時代に3000本以上(!!)の楽器製作を担当し、現在のブランドでもエキゾチックウッドを中心に厳選した木材を多く使用していることもあり、学生たちもあれやこれやと聞きたいことを聞きまくります。

 

もちろん、当日持ってきていただいた木材や楽器など、技術面についても詳しく説明していただきました。
『Wood Custom Guitars』というブランド名だけあって、木材にはただならぬ拘りが。

 

 

実際のベースを例に、指板のR(アール)と音質、更にはピックガードの厚さとの関係性を解説。
こっ…細かいっ!!

 

 

先日同じようにギタークラフト専攻で特別授業をしていただいた、卒業生で現在は楽器テクニシャンとして活躍する桑元氏(卒業生・桑元氏による『ローディー・テクニシャンについての特別授業』)もそうですが、第一線で活躍するエンジニアとはいえ、同じ学校を卒業した先輩だったら、色々と踏み込んだ質問もしやすいですよね。

 

CATも30年以上という学校の歴史の中で多くの卒業生を輩出してきましたが、第一線で活躍する卒業生も年々増えており、またこうやって母校に足を運んでくれて後輩たちを応援してくれることも、本当にうれしい限りです。

 

今日の特別授業を糧に、第二・第三の上田氏は生まれるのか!?
学生・卒業生共に、切磋琢磨して頑張ってほしいものです!!

 

 

(ギタークラフト専攻担任 横山)