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スピーカーを極める!

スピーカーを極める!

作成日:2009/08/05

スピーカーを極める!

スピーカーについての特別授業 音響エンジニア・ギターエンジニア専攻を対象に『スピーカーについての特別授業』を実施しました。 授業のプランニングと当日の講師をしていただいたのは、音響エンジニア専攻の「ハード実習」とギターエンジニア専攻の「エレクトニクス」の授業を担当していただいている金谷(カナタニ)先生。 金谷先生は日頃からスピーカーの製作やチューニングに造詣が深く、またその授業内容の幅広さと独特のキャラクターで学生から大人気の先生。 また今回、木材の提供とエンクロージャー(スピーカーユニットを入れる箱)の加工でご協力いただいたのは大阪・住之江の越井木材工業株式会社さん。自社製品である集成材を楽器・スピーカーに使用する構想があるそうで、この特別授業の企画立ち上げからご協力いただきました。(ちなみにギターエンジニア専攻では、越井木材工業さんの集成材を使用したギター・ベースを別の特別授業として製作中。こちらはまた後日にご紹介します。) 特別授業は午前中からスタート。 まずは、世の中に存在する様々なスピーカーについて、たくさんの構造や理論を紹介していただきました。 もっとも原始的な構造を持つ、平面バッフルというスピーカーでエンクロージャーの素材となる木材の音色を聞き比べたときには、学生から「おーっ。」というどよめきが起こりました。 そんな中、スピーカーの製作は決して難しいものではないこと、また、スピーカーを自作することやメーカー製のスピーカーをチューニングすることの意義を語ってくださる金谷先生。 スピーカーを自作できることに驚くのと同時に、実際にお仕事でライブハウスやホールのステージで使用されるスピーカーの選定やセッティング、レコーディングスタジオのモニタースピーカーのチューニングなどをされていると聞き、学生は興味津々。 金谷先生の独特な話口調に時折笑顔を見せながらも、学生たちは一言たりとも聞き逃すまいと真剣に聞き入っていました。 そしてお昼をはさんで、いよいよ本格的に試聴! 今回、用意したのは… ・エンクロージャー/材料違い×4種類 ・エンクローシャー/サイズ違い×3種類(米松素材の大中小) ・ウーハー・フルレンジスピーカー×7種類 ・ツイーター(高域再生用スピーカー)×5種類 …なんと200通り以上の組み合わせが選択できる計算!! さすがに全ての組み合わせを試聴することは出来ませんでしたが、色々な素材や構造・スピーカーユニットとの組み合わせを試すうちに、学生もなんとなく傾向を掴むことが出来た様子。 「おー!このユニット良い!」「あー、コレはショボイなー…(笑)」「もう一回、○○と○○の組み合わせで聞いてみたい!」「今度はウーハーをコレに替えてみてください!」「あの材料のエンクロージャーに、このウーハーとそのツイーターが一番好きな組み合わせって気がするなぁ。」と、それぞれが思い思いの音を試すことに夢中になり、ユニットやエンクロージャーの取り替え作業をする講師陣に注文が殺到(笑)。 4時間ちょっとを用意した試聴の時間も、あっという間に終了を迎えました。 最後に、ご協力いただいた越井木材工業さんに少しでもお役に立てるよう、木材についてアンケートを記入、 それぞれの意見や感想を提出して特別授業は閉講しました。 授業終了後も、足元に転がるスピーカーユニットを囲んでワイワイと意見交換をする者、木材の鳴りを確認するためエンクロージャーを手に取りコンコンと叩く者、講義の内容について講師の金谷先生に質問をする者と、まだまだ聞き足りない様子。 今回の特別授業を通して、学生の音に対する関心の高さがよく分かったと同時に、講師の金谷先生の音への情熱を肌で感じ、こういう先生に普段から授業をしてもらえる学生たちは幸せだなあと思いました。 今後も学生たちの意見を取り入れながら、色々な特別授業を企画していこうと思います!

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