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小笠原先生のUSAツアー道中記8

小笠原先生のUSAツアー道中記8

作成日:2007/09/27

小笠原先生のUSAツアー道中記8

NEBRASKA~KANSAS 9/20 – ZOO BAR – Lincoln, Nebraska 9/21 – KNUCKLEHEAD SALOON – Kansas City, Missouri ミネソタ州ロチェスターからアイオワ州を抜け、405マイル走ってネブラスカ州の州都リンカーンに来ました。ここは、街自体は州で3番目でそんなに大きくないのですが、アメリカンカレッジフットボールのスタジアムは州で一番でかいのがあるようです。アメリカでは野球よりアメリカンフットボールのほうが激しく人気ありますからね。 で、ZOO BAR は歴史の古いブルーズバーで、無茶苦茶沢山の有名なアーチストが出演してる所です。今年で2度目ですから、ひさびさに再会する人もいたりします。この日はフットボールの試合があったようで、夜の街はまるでミナミのような賑わいようでびっくりしましたわ。クラブからワンブロック進んだ所のレストランのオーナーがライブに来ていてね、それでそのあとに店に招待してくれたんですよ。 WASABI という名前の日本料理店で、味はよかったですよ。あまりツアー中はアルコール飲まないんですが(アコースティックライブは除く)、思わずキリンビールを飲んでしまいましたね。 で、ビールなんですが、アメリカのビールというと何を想像しますか? バドワイザー? ベック? やはり私はミラーズなんですがね。全般的にコクが薄いからミラーズをお薦めします。が、なんでもいいといえばいいのですがね。 で、カンサスシティーに向かうわけですが、ここの KNUCKLEHEAD SALOON も去年に引き続いての出演でね。サウンドマンも地元のファンとも久々の再会ですわ。しかし、ここのクラブの名前聴いてピンと来た人いますか?これはあるものの名前なんですが、わかります? ハーレーデイビットソンのエンジンの名前なんですよ。だから、音楽好きのバイカーが沢山訪れるわけでして、隣ではショップもやっているわけです。 で、いかついルックスで、胸やら腕には骸骨やら恐ろしいデザインがされたタトゥーを入れた、おっさん・おばはん天国です。しかも、縦も横もでかいので威圧感たっぷりよ。ところが、みーんなナイスガイなんだわ。ほぼ見た目、パンテラみたいな野郎に限ってナイスガイ。しかし、 “ いやぁー よかったよ!” バシッ! “また、来いよ!待ってるからな!” バシッ! 背骨やら肋骨が折れる寸前くらい重い平手が愛を持ってやってきます。痛いっちゅーねん。もっとやさしくパンパンしてもらいたいんですが、ダゥダゥと身体が音をたてとります。ハグも女性との場合はそうではないのですが、バイカーの男や、ちょっとゴツイ男のハグは 軽いベアーハグになります。内蔵が口から飛び出そうなります。握手も手の骨が粉々になりそうです。たまりません。というのは大げさですが、それくらい体格に差があるとゆー事です。 ちなみに、このカンサスシティーなんですが、名前から想像したらカンサス州の街なんかなーと思うでしょうが、これがまた面白いことにミズリー州とカンサス州にまたがっている街で、ダウンタウン(中心街)はミズリー州にあります。地図上でいいますと、アメリカ合衆国に対角線を引いたら中心がカンサスシティーになるんですよ。 で、今回はツアーの時にもっていけばいい物なんですが、私の場合はライブの本数の半分~同じ数の弦。2日に一度は交換します。やはり、4弦がね、すぐに悪くなりますから。一日、3時間のライブをして、部屋で2~3時間練習したらすぐにだめになってしまいます。 もったないけどね、できるだけクリーンなサウンドでライブをやりたいんで仕方ないですね。普段は、一週間は張っています。 私の場合はアニーボールを使用しております。契約しているのもありますが、好んで使っています。ベースは2本、ゼマティスとジャズベース。エフェクター各種。それ以外に、備品としてストラップ2本。ロックピンのスペア、パッチケーブル10本、ケーブル4本、CTSポッド3個、スペアのピックアップ2個、工具、つめ切り(これは必要)、i-PODに自分の音源と必要そうな音源をいれたものに、譜面(これはセットリスト用の紙になるときもよくある)をかならず持ち歩いています。ド田舎には何もない場合があるので用意はしっかりしましょう。 ちなみにハンダやハンダゴテは誰かがもっているのでそれを借ります。器材トラブルがあった場合は、いつも信頼しているリペアマンに連絡してどうすればよいか聞いてから治すようにしますが、私の場合あまり修理は巧くないので、いつも住友氏にやってもらいます。 今回はピックアップのトラブルが2回あったので、最初は使用しているジェイソンローラーピックアップに連絡して、直接本人とやりとりをしながら処置しました。で、そのあと 断線してしまったので、クリスにハンダ借りて処置しました。 何があるかわからないらね。これが人気者になるとギターテックを雇う事ができるので、本当に羨ましいです。中にはかなり優秀なテックもいるようで、特に有名なのは今現在ジョンメイヤーで、レイボーン~サンタナと仕事をしてきた人ですね。 ステージサイドにちょっとした工房ができていましてーそこで作業してはります。 日本にも何人かそんなテックがいるそうです。ギターエンジニア専攻で勉強している学生さんは、そんな道もあるので興味ある人は調べてみてくださいね。