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音響エンジニアコース SUPER REC実習

音響エンジニアコース SUPER REC実習

作成日:2023/10/21

10/14(土)、15(日)1年音響エンジニアコース、2年音響エンジニアコースのレコーディングクラスを対象に、在校生にプロのレコーディング現場を体験してもらう為の、SUPER REC実習が行われました。

 

 

PAであれば企業研修や産学協同による夏フェスなど、プロの現場に参加する機会も多いと思いますが、レコーディングは発売前の楽曲レコーディングなど権利の問題も有り、どうしても在学中からプロの現場に参加する機会も少なくなってしまいます。在学中にプロのレコーディング現場を体験してもらうことを目的に、本校講師の片石先生、山本先生には、この日は、講師という形では無く、現場のエンジニアという形でレコーディング作業を行ってもらっています。

 

 

先ず、初日の午前中は打ち合わせ、仕込み作業からスタートしますが、ミュージシャンの方がどのような配置で演奏されるのが一番やり易いかを想定した配置設営や、楽器の特性やレコーディング方法に合わせたデッドニング(吸音)など、実践ならではの設営方法を体験することができました。

 

 

設営が終わると午後からは、大阪音楽大学でベース教授をされている福榮宏之さん(BASS)にお声掛けさせていただき、浅川ジュンさん(DRUMS)、横山貴生さん(SAX)、新井正美さん(KEY)、堀内廉太郎さん(E.GUITAR)と、名だたるアーティストの皆さんにお越しいただき、タイトルにある通りSUPER REC実習が始まります!

 

 

ミュージシャンの方が入られてからは、はやい早い!
セッティングから気が付けば、サウンドチェックへと移り、専門用語が飛び交う中、取り敢えず録ってみます?の流れからもの凄いスピードでレコーディングが進み、次から次へとパンチイン(ミスした部分だけ演奏して部分的に差し替える録音方法)の作業が進み、気が付けばレコーディング作業が終えておりました(笑)
ミュージシャンの方々の演奏は素晴らしいという言葉では表現出来ないほどに圧巻でした。

 

スタジオワークのこのスピード感は、ミュージシャンもエンジニアもプロの現場でなければ味わうことはできません。

 

 

レコーディングの作業中は、作業を止めての解説が難しいので、REC終了後に、ゆっくりと時間を取って質疑応答の時間を設け、1人ひとりの質問に片石先生より解説してもらいました。

 

 

また、1年生から質問のあった反響版があるのと無いのでは、どれくらい音に変化があるのでしょうか?といった質問には、実際に反響板がある状態と無い状態を作ってレコーディングしてみての聴き比べを行いました。

 

 

実習2日目は、前日に録り終えたレコーディングデータを使ってミックス作業を行います。
ミックスとは、録音した各楽器の音を補正・調整して、楽曲のクオリティを高める作業のことで、普段みなさんが聴いている音源のデータへと仕上げを行っていきます。

 

 

もちろん、この作業でもプロの現場と同じスピード感でどんどん音源が仕上がっていく様子を学生には体感してもらいます。
ミックス作業完了後には、各トラック(歌や楽器のパートごとに、別々に録音されたもの)の解説を行っていただきました。

 

1年生の学生の中には、「初めてレコーディング作業を見ました」という学生も多く、将来レコーディングを目指そうか迷っている学生にとっても、非常に参考になる特別実習だったのではないでしょうか?
先生方、ミュージシャンの皆様、学生の皆さん、2日間お疲れ様でした!

 

音響エンジニアコース 担任:太田