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小笠原先生のUSAツアー道中記11

小笠原先生のUSAツアー道中記11

作成日:2007/10/07

小笠原先生のUSAツアー道中記11

9/30 – BIG SPRING JAM MUSIC FESTIVAL – Huntsville, Alabama アラバマ、ビックスプリングジャムフェスティバルに出演しました。アラバマのハンスヴィルという街のダウンタウン内に、5つステージを作って、3日間に渡って繰り広げられていたようです。私たちは最終日でした。かなりステージは広かったです。気持ちよかったですわ。この日このステージは、アナ ポポ ビッチ~クリス&ブルーストーン&なんとかOF PADDEL~FORIGNERで1時間のステージでした。サウンドチェックもなんもなかったですが、音響は良かったです。さすがですわ。今回の音響はエアロスミスの担当でもある、クリスの友人のボブがやってくれました。 バックステージでしばらく、ぼけーっと考えていたのですが、なんか夢にもみていた場所に最近よく出ていますもんねー。今年は、エアロ、ブラックサバス、カバメントミュール、ZZ TOP、スコーピオンズ、フォーカス、REOスピードワゴン、モーターヘッド、サンダー、シンリジー、とかと同じフェスティバルに出演したし、特にZZTOPはえげつなかったです。アリーナやったから歓声がすごかったよ。 一番心配なのは機材トラブルなんで、神経質過ぎるくらいチェックします。次に、モニターは誰にも気を使わず、しっかり作り上げます。 で、後は自分との戦い。 思い切りのりきれたら最高。 弱きになって躊躇したら負け。 だから、今回は撃沈されても爆死しても挑みつづけています。いわゆる、これがロックなわけです。 ゆーたりしてね。でも、ステージに後悔と嘘だけは置いていかないように頑張っていますから。後、何年できるかわからないからね。 でも、私なんかラッキーな方で、こうして縁が在って、アメリカでバリバリにやっていて数十万枚のレコードセールスと大ヒット曲を持っているクリスと組んでできているのは、本当にラッキーだから。このチャンスは必ず生かして、もらったチャンスをしっかり掴むのもクリスに対しての礼儀であるし、応援してくれているみんなに対しての感謝であるし、共に歩んでいるスタッフに対しての想いでもあるわけで、結果を出さないといけないわけですから、全力でやるのは当たり前なわけです。プレイヤーとしては、まぁ、そんなに大したことは出来ませんがね。 後、少しでこのツアーは終わりますが、2回目となったこのツアーを、さらに何年も出来たらいいなー、さらに大きくなれたらいいなーと。 “ツアーバンドは兄弟であり、家族なんだよ。”っと、クリスが言った言葉は本当に最近心に響いてきています。 バンドは生き物の集まりですから、何時どうなるか分からないですが、とてつもない縁を感じたときは、とことん自分と勝負してみてください。 で、話は戻りまして、今回一緒になってステージサイドでライブを見せてくれたFORIGHERの曲は、全部歌えるくらいのヒット曲のオンパレードで、しかもドラマーは、私が一番愛してやまないレッド ツェッペリンの故ジョンボーナムの息子、ジェイソンボーナムでした。彼はいわゆる、長島茂雄さんの息子と同じように、父親と同じ道、同じポジションを選び、どこにいっても誰とやっても父と比べられていたに違いないと思います。苦しかった時を経て、今、正々堂々と父と同じLUDWIGのビスタライトに、ハイハットのスタンドに鷲、バスドラムの表面には父のシンボルマークが。なにか、ふっきれたんでしょうね。いつまでも、拗ねていてもしかたないし、気にしてやるのもバカバカしいでしょうから、自分にさらにプレツシャーかけたんでしょうね。さすがにツェッペリンのミスティーマウンテンホップやホールロッタラブを演奏していた時は、“俺が一番ボンゾ(父の愛称)に近いんじゃー”と、いわんばかりのドラミングには心が動きました。やはり、親を越えるのは目標であり、嬉しいことでもあるでしょうから、みなさんも頑張ってくださいね。 明日から2日間は残っているライブのリハーサルを再度やり、曲作りにも入ります。休んでいる暇はあまりないですから。実はまだ海外には遊びで来たことが無いので、死ぬまでにはどこかにバカンスで行きたいものです。週末はマイアミまで行きます。私がもっとも好きな生き物である、マナティーに逢えたら最高やなー。