CAT TOPICS
おなじみ「アンプメンテナンス講座」
日にちが前後しますが、先日のテスト休みの最終日、
後期授業がスタートする前にトラブルを抱えているスタジオのアンプをメンテナンスしようということで
ギターエンジニア専攻の学生を中心に恒例のアンプメンテナンス講座を行いました。
今回のテーマは某有名日本メーカーのコーラスが素敵なあの名機ギターアンプ!
校内に同機種がなんと10台以上あるのですが、調子が悪い個体がちらほら…
どうせやるなら一気にメンテしちゃいましょう!ということで…
今回は一定の音を正確に出力する「発振器」と、「オシロスコープ」という音を波形にして表示する測定器を使います。
測定器の使用方法を学生にレクチャーされている金谷先生。
一番調子が悪かったアンプを測定すると、アンプを通した後の音の波形はこんなカンジ。
コレだけ見てもなんのこっちゃ訳分からんと思いますが、
本来きれいな波型でないといけないところが、波形が崩れているのです。
コレがこのアンプの不調の原因。
早速アンプをバラします。
さっきの測定結果と回路図を照らし合わせ、理論的に原因と思われる部分を突き詰めていくと…
…おっ!!原因と思しきところを発見!!
さて、ここで問題です。
上の画像に故障箇所が映っています。
それはどこでしょうか!?
チッチッチッチ…
…ブッブー!
正解はココ!↓
『赤丸のところのハンダが割れている』でした~!
分かるかーいっ!!…って思ったでしょ。
でも、分からないと直せないんです、アンプ。
こんな目を凝らさないと分からないハンダ不良たった一箇所で調子悪くなるんです、アンプ。
しかもハンダ箇所は一台のアンプ内で数百から多ければ千箇所以上にもなります。
闇雲にやってたんじゃあ辰年が来てしまいます。
だから様々なチェック方法や電気回路の勉強、そして何よりも経験!…が必要なのです。
ちなみに上記の場所を修理してみると…
やっぱりなんのこっちゃ分からんと思いますが(笑)、きれいな波型になったでしょ。
コレが正常な状態。
こんなカンジで様々な機材を使い、校内のこの機種を片っ端からチェック→修理。
世の中の練習スタジオに必ずといっていいほどある名機ですから、
学生たちにとってもいい経験になったのでは無いでしょうか!?
さて、次のアンプメンテではどんなアンプの修理が来るのかな?
…ま、壊れないことが一番なんですけどね(笑)
みんな、大事に使ってよ~!!