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吉田保氏レコーディングセミナー

吉田保氏レコーディングセミナー

作成日:2013/02/23

2月20日(水)21日(木)の2日間にわたり、日本を代表するレコーディングエンジニア吉田保氏によるセミナーが行われました。

 

 

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吉田保さんは、大滝詠一や山下達郎などのレコーディングエンジニアとして有名な方で、その他にも吉田さんが参加されているCDには、皆さんが聴いたことのあるものが沢山あります。

 

今回はキャットの学生に加え、ESPエンタテインメント(以下、ESP)とビジュアルアーツ専門学校大阪(以下、VAO)の学生も参加し、実際に吉田さんが細かく解説をしながらレコーディングを進めていくという内容でした。

 

2/20はバンドレコーディング。

 

 

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まずはドラムのマイキング。普段の授業でもマイキングを習っている学生ですが「何故この狙い方をするのか?」「こう狙うと、こんな音がする」という吉田さんの理論に学生たちも「すごい!」「なるほど。」と、食い入るように見ていました。

そして、他の楽器に対してもわかりやすい解説をしてくださいました。楽器とマイクの距離や音波のことなど専門的なこともまで、第一線に携わるエンジニアの技術を余すことなくしっかり教えて頂きました。

 

いよいよ録音を始めるということで、レコーディングエンジニアとしてアーティストと接する心構えやポイントなども教えて頂きました。

録音中は吉田さんのサポート役として、キャットの講師でもある山本先生にお手伝いしていただきました。

 

 

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普段の授業では優しく教えてくれている山本先生ですが、実はすごい人で、山崎まさよしやTHE ALFEEのレコーディングにも参加した実績を持つ先生なのです!!

業界トップのエンジニアの要望にも素早く答え、機材の操作やコミュニケーションなど、山本先生の動きもとても勉強になりました。

 

最後まで学生の質問にも丁寧に答えてくださり、記念撮影までしていただきました。

 

 

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2/21は場所をESP、VAOに移して前日に録音した素材のミキシング作業です。

ミキシングというのはレコーディングした個々の楽器の音を、皆さんが聴くようなCDの音質にデザインしていく作業です。

 

 

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レコーディングはアーティストが主役だけど、ミキシングはエンジニアが主役・・・と吉田さんもおっしゃっていた通り、みっちりと音の調整をしました。

この日も吉田さんの技をたくさん教えていただきました。

たとえば、ミキシングの時はベースの音を基準にして調整することや、ヘッドホンでミキシングするときのコツなど「眼から鱗」の内容でした。

また、心構えとして、自分のリファレンス(調整用)CDを決めるといい事や、パソコンのハードについての勉強も必要ということ。

 

 

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最後の質問コーナーでは、ミキシングの参考になったエンジニアに、フィル・コリンズやポリスのエンジニアとして有名な、ヒュー・パジャムをあげていただいたり、今後を担うエンジニアに必要な知識や思いなどをお話しいただきました。
キャット、ESP、VAOの学生たちは各々メモを取ったり、吉田さんの近くで技術を盗もうと、熱心に勉強していました!

 

 

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時には厳しく、時にはユーモアをはさみながらの2日間、学生たちにとっては、非常に有意義なセミナーになったことでしょう。
吉田保さん、本当にありがとうございました!!