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弦楽器FUJIYA藤井氏特別授業『ウッドベースリペア講座』

弦楽器FUJIYA藤井氏特別授業『ウッドベースリペア講座』

作成日:2012/06/12

バイオリンやウッドベース(コントラバス)などの販売・調整・修理を行う弦楽器店「弦楽器FUJIYA」より、
藤井氏とアシスタントの方にお越しいただき、ウッドベースリペアの特別授業をしていただきました!

この日、サンプルとして用意されたのは、キャットの授業で使用されているものをはじめとする、ウッドベース3台。
これを題材に、
1. 弦交換
2. 魂柱立て、
3. 指板修正
4. ナット溝調整
5. トップ剥がれリペア
6. 塗装修正(タッチアップ)
…などの作業を見せていただき、また学生も実際に作業させてもらうという盛りだくさんの内容!

この講座に参加したのはギターエンジニア専攻やベース専攻など、選択制の授業でウッドベースの演奏実技が選択できるものの、普段はもっぱらエレキのベースを扱うことのほうが多い学生達。
ウッドベースを触ったり目にすることはあっても、実際に修理・調整されているところを見るのなんかはほとんどが初めてで、興味深い特別授業となったようでした。

今回、指導してくださった弦楽器店「弦楽器FUJIYA」藤井氏にウッドベースのチューニングについて教わる学生達。

 

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まずは、弦交換。
普段エレキベースに使用する弦の値段の10倍(!!)以上もする専用弦に驚きつつ、初めてのウッドベース弦交換にドキドキ。

 

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そして魂柱(ブリッジ周辺のウッドベース内部に、トップ板とバック板を支えるように立つ柱。強度的に重要なパーツであると共に、その位置などの細かい調整で音色にも大きく影響する文字通り『魂』となる柱。)の調整について。
「魂柱立て」という特殊な道具を使用し、藤井さんの指導の下、学生も実際に挑戦!

 

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弦交換の仕方や魂柱の調整によるサウンドの変化は、プレイヤーを目指すベース専攻の学生にも勉強になるポイントでした。

 

指板修正とナット溝調整も実際に見せていただきました。

 

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指板修正とナット溝調整は、普段エレキでも頻繁に行われるリペアですが、楽器が違えば道具も違い、作業工程にも微妙な違いが。
学生達も感覚を掴もうと、作業途中のウッドベースにこっそり手を伸ばします(笑)。

 

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そして「現場では修理頻度がかなり高い」と藤井さんも話される、トップ剥がれリペア。

 

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これも学生が実際に挑戦!
授業では、楽器製作の接着には「タイトボンド」を使用するのですが、この日は伝統的な手法に沿って、なんと「膠(にかわ―動物の皮革や骨髄から採られる強力な糊。)」を使用させてもらいます!
 

 

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塗装修正(タッチアップ)はエレキと全く違い、独特の手法でした。

 

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ギターエンジニア専攻の学生は、藤井さんが持ち込まれていた道具にも興味津々。
 

 

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こうして特別授業終了!ウッドベース3台の修理も無事に完了しました!!

授業全体を通して、初めて目にする作業ばかりで学生達も終始真剣な眼差しを注いでいました。
今回の特別授業をきっかけに、ウッドベースのプレイヤーやリペアマンを目指す学生が増えるかも!?
学生たちの将来に、新しいエッセンスが加わった一日でした!!

 

ここでキャット入学を検討している高校3年生以上の皆さんに朗報!!
キャットの体験入学開催時に、『入学パスポート取得面談』を行っているのですが…

【入学パスポートとは―】
体験入学等の学校説明会の際に希望者を対象に面談を行い、「目標意識」や「意欲」を認められた者に対し、発行される証書。出願時に提出することで特別推薦として受験することが可能となります。(※取得は高校3年生以上が対象)

…その入学パスポート取得者を対象とし、今回のウッドベースリペア講座のような各専攻が行っている特別授業やキャットが協賛するライブ・イベントに招待する企画をガンガン行っています!
気になる方は体験入学に参加して、入学パスポート取得面談を受けてみよう!
待ってます!!

 

↓おまけ。調整が完了したウッドベースを手に、思わずヒートアップするベース専攻担任の常田先生。(笑)
 

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