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音楽ビジネス専攻インタビュー特別授業

音楽ビジネス専攻インタビュー特別授業

作成日:2010/08/02

7/13(火)今年度、第1回目の教育サポーター原田真二氏特別授業が開催され、2年音楽ビジネス専攻 メディア制作コースの2名が原田氏にインタビューを行いました。

 

アーティストにインタビューするのは初めてという事で少し緊張した様子。ライターの野中先生と事前にインタビューのレクチャーを受け、内容確認をしていざインタビュースタート!

 

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原田氏が緊張した学生達をほぐして下さり、和やかな空気の中インタビューする事が出来ました。

以下学生がインタビューした内容を掲載しております。

 

● 原田さんと言えばデビューの頃はカーリーヘアーがトレードマークで。その髪型をはじめ、肝心の音楽面でも洋楽サウンドを取り入れた弾き語りスタイルという のが当時は新鮮だったと思うのですが。常に新しいものを発信していこうという意気込みを持っていらっしゃったのですか?

そうですね。正直、自分の中ではあんまり狙ってやっていたわけではないんですけど。ただ自分がやっていきたい音楽はアメリカやイギリスの音楽のいろんな影響で始まっていて、たまたまそれがまだ日本国内では浸透していなかったんだと思います。だから自然に自分の中で貫いて来たことが新しいとか、進みすぎていると捉えられたんだなという気がしますね。

● デビュー当時と今の音楽業界を比べて、一番変わったなと思うところはどんなところですか?

一番違うのはやっぱりメディアの多様化ですね。僕が辿ってきたこの30年以上の間にテクノロジーが大幅に進化したので。アナログからデジタル化されて、レコーディングシステムも根本的に変わりましたし、同時にみんなが音楽を聞くシステムもアナログレコード盤から音楽配信になったように、この30年間で驚異的に変わっていっています。特にインターネットが急速に普及したことで、みんなが好きなものをいくらでもチョイスできるようになって、リスナーの音楽の好みも細分化されましたよね。それによって興味がなければ例え売れている曲でも知らないという状況をよく目にするようになったというのも大きな変化ですね。

● 原田さんはNPO団体を設立されていて、環境問題や心の問題に関するチャリティーイベントを積極的に行われていますが、それはどういったきっかけで始められたのですか?

僕の音楽のテーマや目的ははっきりしていて、“やさしい気持ちになる、なってもらえる”、ということなんですよ。僕は広島出身なので、原爆や平和教育に関することはちっちゃい頃から当たり前のように学んできました。だから音楽を作ろうと思った時も、最初に書いていた歌詞は全部そういったメッセージソングなんですよ。まずテーマがあってそのあとに音楽を始めたっていう感覚なんです。
 そんな自然な流れの中で今の活動に取り組むようになって、さらに音楽にも繋げていき、NPO団体Gentle Earthを作って海外のピースコンサートに参加したり、神社での鎮守の森コンサートなどを行うようになっていったんですよ。

● 先ほど神社と出ましたが、なぜ神社を会場に選んだのですか?

本来神社というのは、日本の素晴らしい文化を育んできた場所なんですよ。なぜかというと宗教ではなく、日本の神社ではあらゆる物に魂や神様が宿っているという考え方があるわけで、日本文化や礼儀の中にはこの大自然で生かされているっていう感覚が基本的にあるんですよ。生かされていることに感謝すればあらゆる事が正しい方向に向いていくはずなんですよね。あと日本でよく言われる“和の文化”の“和”っていうのは、自己主張の前に相手を立てバランスを取ろうとする“調和の和”だと思うんですよ。そして、“大きな和”と書く“大和”の心を作り上げて育んできた神社っていうのは音楽をやるには最適の場所なんです。

● ところで、原田さんはプライベートではどんな音楽を聞かれますか?

最近音楽は聞いていないですね。例えば車を運転していたり、走っていたりする時は、街の音だったり、街の風景の変化を感じている方がよっぽど楽しめるし、今はそれを欲しているんですよね。

以上でインタビューとさせて頂きます。お忙しい中有難う御座いました。

 

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アーティストの事前下調べからインタビューを行い記事に仕上げる、この積み重ねが実力へと繋がって行きます。

今後もこういった沢山の経験を積んで卒業後への実績へと繋げて欲しいと思います。