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レコーディングエンジニア特別授業を実施!

レコーディングエンジニア特別授業を実施!

作成日:2018/07/11

6月14日(木)レコーディングエンジニア特別授業を実施しました。

今回の特別授業は、SiM / ROTTENGRAFFTY / the GazettEなどを手掛け、日本のトップエンジニアとして活躍されている原浩一氏をお迎えして実施。原氏の手掛けられるアーティストのファンという学生も多く、学生はワクワクしながら参加していました。

 

 

原氏は、先ず参加した学生に自分がしたい仕事や好きなアーティストを一人ずつ質問され、その夢をかなえる為にはどの様なアプローチの方法があるか、ご自身のお仕事の中で築かれた業界関係者の方々のコネクションなどを踏まえ、具体的に指し示してくださいました。

 

そしていよいよ実際に録音した音源データを持ってきていただき、音を聴きながら、トラックダウン時を主とした、音作りに関しての具体的な手法を、原氏の得意とされるジャンルを中心に、お話は進んでいきました。

学生は意外に思ったかもしれませんが、これだけ技術が、特にコンピュータの著しい進歩によりDAWにおけるPlug-inの種類が増え、音の加工時の質の向上と作業の効率化が図られても、やはり録りの段階でのアナログの質感を大切にされているとの事。

どれだけ時代が変わっても入り口と出口はアナログなので、そこをきちんと押さえつつ、それによって得られたサウンドを如何にデジタル側にフィードバックさせるのか、原氏の取られている手法は、アナログとデジタルの融合という観点で、一つの方向性を指し示されているように思いました。

 

最後の質問コーナーでは、バスドラムのアタックを強調する為にどの様なEQ処理をされているのか、シャウト系の声に対して有用なマイクは何か、等々、原氏の真骨頂とも言えるサウンド作りに質問が集中し、お教えて頂ける範囲で丁寧に具体的な手法を答えて下さいました。

レコーディングと言う仕事、或いはサウンドエンジニアと言う職業にぼんやりと憧れを抱いていた学生達にとっては、改めて目標を定める良い機会になったのではないでしょうか。

 

 

今年4月にリニューアルをし、充実したアナログ機器と最新のProToolsシステムを備えたSOUND INN CAT(レコーディングスタジオ)で、学生達にはアナログとデジタルの両方をバランス良く学んで行ってもらいたいと強く思いました。

次回の特別授業も現在実施に向けて調整中です。

(音響エンジニア専攻講師/山本篤士)