ギターエンジニア専攻 7月23日、尼崎にあるSago New Material Guitars（サゴ ニュー マテリアル ギターズ）さんの工房にギターエンジニア専攻の2年生が見学でお邪魔しました。 事の始まりは、「ぜひギター工房の雰囲気を肌で味わってみたい！」との学生の希望から。 その旨をサゴ ニュー マテリアル ギターズさんにお伝えしたところ、「何とか時間を作りましょう、夏休みを利用してお越しください」とお返事をいただいたので、夏休みの一日目に（笑）早速伺いました。 実は、サゴ ニュー マテリアル ギターズさんには、平成20年度ギターエンジニア専攻卒業生の杉本祐介君が在籍、活躍しています！見学当日も主にリペアを担当されているという北島さんとともに、杉本君も工房内を案内してくれました。 着いてまず驚いたのは、その広さと大型工具などの設備！ 正直言うとギターエンジニア担任としては、ＣＡＴでギター製作などの授業を行っているクラフト実習室も電動工具や塗装ブースなど、なかなか設備が整っていると自負していましたが、やはり第一線で活躍されている工房は（あたりまえですが）さらに独自の設備機材が多く、こだわった設備になっており学生も「おー」と感嘆の声を上げていました。 ＣＡＴで学生も使っている「ピンルーター（ボディの外周加工やザグリを彫る機械）」や「バンドソー（角材やボディ材がスイスイ切れる電動ノコギリ）」も用途ごとに大小そろっていたり、大型工場で見たことのある三点ベルトサンダーがあったり！ そして、サゴ ニュー マテリアル ギターズさんといえば、製品に使用されている様々な木材。 せっかくだからと、数あるストックからめったに見ることが出来ない貴重な木材をたくさん出してきてくださいました。 最後に、北島さんから今後の楽器業界に必要なスキルや、楽器を扱う仕事の大変さ・喜びなど、アドバイスをいただきました。ご自身も楽器製作の専門学校出身ということもあり、学生に対する言葉にはとても熱意を感じました。 ちなみに、ＣＡＴ・ギターエンジニア専攻出身の杉本君が入社した際、その技術レベルの高さにとても驚かれたそうです！学生時代の杉本君を知っている僕としては鼻高々(笑)！！ 北島さんのお話で特に印象的だったのは、「ウチの特徴は、『常に攻めの姿勢で、止まらず、突っ走る』こと。社長以下、スタッフ全員でその勢いをキープし続けたことが、今のサゴ ニュー マテリアル ギターズを作っていると思う。」と仰っていたことです。 工房に伺うまでは夏の暑さに少々ヤラれ気味だった学生たちも、この言葉と緊張感ある工房の雰囲気に、少し背筋が伸びた様子。 お盆明けには授業が再開しますが、今回の見学が作品製作にどのように影響するのか、今からとても楽しみです！ サゴ ニュー マテリアル ギターズさん、お忙しい中、貴重なお時間を割いていただきましてありがとうございました！