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ギターエンジニア専攻1年 工場見学

ギターエンジニア専攻1年 工場見学

作成日:2008/11/17

ギターエンジニア専攻1年 工場見学

愛知県~岐阜県~長野県 11月11日~12日の2日間かけて毎年恒例の行事である工場見学に行ってきました。 1日目 アイチ木材加工株式会社 まず1件目の訪問先は愛知県にある楽器木材問屋専門の工場「アイチ木材加工株式会社」さんです。ここでは海外から輸入した木材を、特殊な機械を使い適当なサイズにカットし、さらにそれをギターのボディーやネックに加工しやすいようにラフカットしていくという流れで仕事が行われています。中でもNCルーターという大型の機械があるんですけど、ラフカットされた板状の木材を台に設置するとプログラムされたとおりに機械が削り出し数分でストラトやテレキャスターなどの指定したギターの形に出来上がります。一度に3~4個可能です。さすが大型工場ならではの光景でした。この他にもES-335などのセミアコースティックギターによくあるアーチドトップボディーを作るための特殊な鉄板焼きのような機械、数枚の薄っぺらいキルテッドメイプルなどの化粧板を自動で張り合わせたりミシンのように縫っていく機械など、珍しい物がたくさんあり学生も質問してはメモをとるの繰り返しでした。 株式会社寺田楽器製作所 2件目は同じく愛知県にある工場で「株式会社寺田楽器製作所」さんです。ここでは営業部の石塚さんに工場内の説明~案内をして頂きました。ちなみに石塚さんはCATの卒業生でもあります。この工場では、主にOEM生産を行っており、様々な楽器メーカーさんから受注を頂き生産するという事が仕事となっています。木工加工から塗装~磨き~組み込み~完成まで全ての作業を行っており各工程に数名の職人さんがおられます。工場内を案内して頂いてると、超ロン毛のお兄さんが黙々と作業を行っていました。良く見るとなんと卒業生の新村くんでした!(笑)作業中でしたが、少しお話も出来て懐かしい再会となりました。見学のあと会議室に移動し石塚さんから現在の生産状況などの説明をして頂き、学生の質問にも丁寧に答えて頂きました。この工場見学という行事でもう一つの楽しみは一生懸命働いている卒業生と再会できるという事です。 株式会社ヤイリギター  3件目は岐阜県まで移動しました。アコースティックギターで有名な「株式会社ヤイリギター」さんです。ここでは長年寝かし保存した状態の良い木材を使用し、加工~塗装~組み込み~完成まで全て職人が手作り作業を行っております。アコースティックギターを製造する工場だけに、しっかりした木材の管理が行き届いており、もの凄い数の木材が保管されております。作業場はもちろん機械もありますが、ほぼ人の手で作業されており職人の情熱を感じる職場です。製品は全て永久保証というのが品質の良さと自信を物語っています。事務所の2Fには試奏用のギターがずらりと並べてあり、中には数百万円もするギターもありました。壁にはヤイリギターを使用されている何百人もの大物ミュージシャンの写真が壁いっぱいに張ってありました。工場見学、説明をして下さった後に学生全員に手作り糸巻きとピック、ステッカー、カタログを頂きました。本当に親切な対応をして頂きました。この後、長野県の宿舎までバスで移動しました。 2日目  株式会社ディバイザー さて2日目最初に訪れたのは長野県にある「株式会社ディバイザー」さん。到着した瞬間に卒業生の内海くんが元気そうな顔を見せてくれました。ここでは主にエレキギター、ベースを製造している「有限会社飛鳥」とアコースティックギターをメインに製造している「ヘッドウェイ株式会社」の2つに工場が別れており、まずは「有限会社飛鳥」さんの方の見学をさせて頂きました。木工加工から完成まで、すべての工程を自社で行っており品質の高いエレキギターやベースが作られております。その中にある特別な部屋に案内されると底には「momose」で知られるカリスマ職人の百瀬さんがおられました。作業中でありましたが、手を止めて下さり学生に自社で行っている製作の特徴などを語って頂き貴重な時間を頂く事が出来ました。その部屋を後にし、出ようと思ったとき黙々をネックを削っている卒業生、上田君発見!!少し時間を頂き話す事ができました。久々の再会で嬉しかったです。次にバスで10分ほど移動しアコースティックギターをメインに製造している「ヘッドウェイ株式会社」さんの方へ来ました。さっきの工場の雰囲気とは違う感じで、設置されている機械なども異なります。少人数の職人さんが各工程で作業されており、機械の説明など詳しくして頂きました。株式会社ディバイザーさんに内定が決まっている2年生も4人いるので来年はここで働くのか!とイメージしながら見学していました。 株式会社ゴトー 次に訪れたのは同じく長野県にある「株式会社ゴトー」さん。ここはこれまでのギター製造工場とは異なり、ギターのマイクであるピックアップを専門に製造している工場です。後藤社長自ら工場案内~説明をして頂きました。ピックアップのコイルを巻く機械を見せて頂き、社長が実際に巻いてくれました。巻き数がデジタル表示でカウントされ非常に説明もわかりやすかったです。コイルを巻いた後に2本の配線取りつけを行い、ロウ漬けをします。ロウ付けをする為の特殊な機械を見せてくださいました。網の上にピックアップを載せ、ロウの入った釜に入れ過熱しロウ漬けをするという流れでした。ロウ漬けされたピックアップは余分な部分に付着したロウを落とす作業があり、これが一番大変な作業だという事でした。そこまでの工程を終えたピックアップは最後にカバーの取りつけ~アッセンブリの取り付けで完成となります。見学のあと社長のこれまでの経験等を語って頂き、非常にありがたい経験をさせて頂く事ができました。 株式会社ダイナ楽器 さてこの工場見学の最後の訪問先である「株式会社ダイナ楽器」さんですが、こちらも長野県にあり、ここではOEM生産を中心に製造が行われています。まず到着した瞬間、デカ~綺麗な建物やな~というのが第一印象でした。事務所に案内され建物の中に入ったのですが、高級ホテルのような豪華な内装でギターを製造している会社とは思えない美しい建物でした。会議室には100名位座れる長机が設置されておりその手前の部屋には6名ほど座れる位の真っ白で大きな机が4つありました。なんとこれ全てギターの形なんです(笑)おしゃれでした。ここでお話を聞き早速工場内へ案内して頂きました。ここでも驚いたのですが、木くずはどこ?と言ったくらい綺麗な作業場でそれぞれの工程で安全なスペースを確保しており整理整頓がきっちり行われていました。働いている人は若い方が殆どで、中でも女性の方も多く働いておられます。これだけ綺麗な工場だと女性でも抵抗なく働けるのが納得できます。ここでも特殊な機械がたくさんあり学生も興味深く見ていました。見学後、会議室へ戻り質疑応答の時間を頂き丁寧に説明して頂きました。ここでも卒業生が働いてました。以上で全ての見学が終わり江坂に向けてバス移動しました!無事21:20分到着しました!

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