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この木何の木!?

この木何の木!?

作成日:2009/11/06

この木何の木!?

このギターとベース、何か違うと思いませんか? 実はこれ、通常ギターやベースに使用されることは少ない、集成材(小さな木片を集めて作られた合板)で作ったギターなんです! ことの発端は1通のメールから。 大阪・住之江にある木材メーカーの『越井木材工業株式会社』さんから、 「自社でトラックの荷台や建築用材として生産している集成材の新たな使い道を探しています。材料を提供するので楽器を作ってみてもらえませんか?」 …という問い合わせがあったことがきっかけでした。 楽器業界では、材料となる木材の減少が大きな問題になっています。 アコースティックギターの世界では、合板が使われているモデルが主流になりつつあるほど。 将来的にも集成材や合板がギター・ベースのメイン材料になる日が来なくもないかも!?(どっちやねん) というわけで、これは経験しとくべきでしょう!と、ありがたく使用させてもらい、ギターエンジニア専攻の特別授業内でギターとベースを製作した…というわけです。 白い木の方はアカシヤの集成材、茶色い方はそのアカシヤの集成材をなんと『燻製』したもの!それぞれでテレキャスターとジャズベースを製作しました。 学生たちも製作中、普段使用している木材との加工ぐあいの違いに悪戦苦闘しながら、何とか完成。 音も…すごい独特!! 「木材自身が少し重いからか、出音も少し硬いかな~」「テレキャスターには逆にそれが向いているかも?」「燻製された木材は、少し艶っぽさも足されて、ベースシストには好きな人居そう!」… 出来上がって早速試奏したギタエンの学生も口々に感想を言い合ってました。 皆さんも、CATにお越しの時には5号館1Fのショーケースを覗いてみてくださいね~