CAT TOPICS
2月2日にESAKA MUSEで開催されたイベント『BEAT ISLAND~地球“音”暖化計画~NEXT STAGE』の出演者にインタビューしました!
2年音楽ビジネス専攻 コンサート/イベント企画制作コース主催のイベント『BEAT ISLAND~地球”音”暖化計画~NEXT STAGE』が2月2日に開催され、前期に引き続き大成功を収めました。音楽で溢れる島『BEAT ISLAND』をどこよりも熱く楽しい空間にしたい!という願いが込められたこのイベントに出演してくださった5組のアーティストの暖かい声をお届けします!
(取材・文:2年音楽ビジネス専攻 淡路茉那/中本麻耶/野﨑祐)
リトルボブ
http://artist.aremond.net/littlebob/
メンバー/福瞳美(vo & g)、平湯咲月(vo & key)
2014年4月結成。共にキャットミュージックカレッジ専門学校1年ボーカル専攻の在校生で、2014年度のモデルミュージシャン(※2年音楽ビジネス専攻 音楽マネージメントコースの学生達が1年間かけてマネージメントを行うアーティスト)となり、5月から本格的な活動をスタートさせる。聴く人を惹き付けるパワフルで透明感ある歌声が魅力。
……CATのモデルミュージシャンとしてのライブは今日が最後ということですが、いかがでしたか?
平湯「1年があっという間で、”あ、終わったんか…”、みたいな感じでした」
福「今日のようなバンド編成のライブを学校以外でやるのは初めてだったので、緊張したけど、めっちゃ楽しかったです!」
……MCでの関西人っぽいやりとりも魅力ですね。
福「いつの間にかそういうキャラになってますね(笑)」
平湯「芸人みたいに喋って歌えるミュージシャンになりたいんです(笑)。普段からふたりで喋るのが好きなので、ステージでもいつも通り喋ったり、つっこみあったりしています」
……最初からそういう感じでやっていこうと思っていたのですか?
平湯「いや、当初はおとなしくてカワイイ系で行こう!って感じやったんですけど(笑)。MCで喋り出すと、ついいつも通りになり、おかんっぽいキャラが出てしまって、それが自然にお客さんにも定着してしまったんです。でも、結果的にそれでよかったと思います」
……昨年4月の結成から、一番成長したなと思うところは?
福「楽曲の幅は広がったなって思います。曲作りは別々にやっているので、それぞれ作ってくる曲のタイプがぜんぜん違うんです。だから、リトルボブでは、さっちゃん(平湯)と私が作った曲と2種類の音楽を楽しめている感じがします」
……4月以降の活動はどのように?
平湯「今までライブハウスでやってきましたが、4月以降はストリートでも歌っていきたいし、もっとたくさんの人の前でやっていきたいですね。例えば、梅田のグランフロントとか…」
福「三宮に”パイ山”っていう人が集まる場所があるので、そういう所でもやってみたいです。TV出演やCM曲作りなんかも目標にしてがんばります!」
ユビキタス
http://ubiquitous1021.com/
メンバー/ヤスキ(vo & g)、ニケ(b)、ヒロキ(ds)
2012年に結成。大阪を拠点に活動している3ピースバンド。’12年11月に1stシングル『僕の証明』をリリース。’13年6月に1stアルバム『この素晴らしい共鳴』をリリース。’14年1月22日にキングレコードの新インディーレーベル(ROCK BELL)より全国流通盤『リアクタンスの法則』をリリース。9月27日に2ndミニアルバム『奇跡に触れる2つの約束』をリリース。シンプルでソリッドなサウンドと、リアルな悩みを書いた歌詞が10代、20代を中心に支持を集めている。
……観客の手が上がるのが早く、1曲目から一体感のあるライブでした。
ヒロキ「CATの卒業制作に携われて、そしてこの江坂で、たくさんの人の前で演奏させていただいて感無量です。地元でこうやって盛り上がっているライブに参加できたことがすごくうれしいです」
ニケ「普段、学生さんと共演することがないのでとても刺激になり、元気をもらえました」
ヤスキ「新鮮でしたね」
……”ユビキタス”というバンド名は ”どこにでも存在する”、という意味でよくネットなどで目にする言葉なのですが、この言葉をバンド名にした理由は?
ヤスキ「僕らは自由に音楽がしたいっていう思いが強く、みんなにとって入りやすいサウンド作りをしていこうという思いがあって。メンバーで話し合いをした中で一番しっくりきた名前がユビキタスでした」
……そんなユビキタスさんのルーツになっている音楽は?
ヤスキ「僕はジャンルを問わずいろんな音楽を聴いているんですけど、ギターに関しては結構ブルースなんかがルーツですね」
ニケ「僕はメロコアですね。人を楽しませるライブをするっていう意味でもメロコアからの影響は大きいと思います」
ヒロキ「パワーロックのような元気のあるようなサウンドが好きです」
……バンド活動をしていく上でのこだわりやポリシーはありますか?
ヤスキ「昨年9月24日にリリースした2ndミニアルバム『奇跡に触れる2つの約束』のタイトルにもなっている”2つの約束”っていうのが僕らのポリシーです。”奇跡”っていうワードはユビキタスにとって大きなステージのイメージなんです。そこに行くために2つの約束ごとをしました」
ヒロキ「ひとつは、ベタですけどメンバー同士、”仲良くする”」
ヤスキ「もうひとつは、”全力でステージを楽しむ”。この2つは絶対忘れずに今までやってきています」
ヒロキ「それがしっかりできれば”奇跡”に触れられるんじゃないかと」
ヤスキ「それと最近のこだわりは、ドラムのヒロキがライブの最後に”まいど!”っていうことですね」
ヒロキ「これはほんまに譲れないです。やめてっていわれても絶対やめないです。”ありがとう”というのもなんかインパクト残らないので、関西風で”まいど”、ですね。結構評判いいんです」
……バンドとしての今後の目標を教えて下さい。
ヤスキ「全国どこでもワンマンができるようになれればいいかなと思います。そして、5月にニュー・シングルをリリースします」
ヒロキ「新しいユビキタスが感じてもらえると思います!」
ヤスキ「今までに無いようなエッジ感のある、スパイスが入った楽曲になる予定です。”2015年はこういう俺らで行くんだ!”っていうような作品になると思うので楽しみにしていてください!」
……最後に、これから音楽業界を目指す学生たちにメッセージをお願いします。
ニケ「人と人の繋がりを絶対に大事にしてください!」
ヤスキ「厳しいこともあるかもしれないけど、世の中にはいい人もたくさんいるんですよ」
ヒロキ「しんどいこともあるかもしれないけど、諦めずにがんばればちゃんと先は開けます。『僕の証明』(’12年リリースの1stシングル)でも歌っていますが、諦めることを諦めて下さい。いつか皆さんと一緒に仕事ができるようになればうれしいです」
uchuu,
http://uchuu-sound.com/web/
メンバー/K(vo,g & programming)、Hiroshi(sequence & percussion)、Sujin(b)、Airi(ds)、Erico(key)
2009年結成。バンドサウンドとダンスミュージックが融合する高濃度のロックミュージックを生み出す大阪のインディーズシーンの中心を担うバンド。
……オープニングからuchuu,さんの世界に引き込まれ、思わずダンスしたくなるようなライブでした。芸人のピスタチオさんをネタにしたMCもすごく面白かったです!
K「僕の中でピスタチオさんがグングンきてるんで、ピスタチオさんとツーマンライブをぜひやってみたいです!」
……音源はエレクトリックなイメージが強いですが、デモ音源ではアコギの弾き語りだとお聞きしたのですが。
K「最近は違いますね。特に決まった作り方はしてないんですが、例えば、”HAPPYな曲”ってコンセプトを先に決めて、そこからみんなで自由に作っていったりしてます」
……音楽性で重視していることはありますか?
K「音楽も大事ですが、それより人を重視しています。このメンバーで一緒にやっていたら曲は何でもいいというか、みんながOKならOKみたいな感じです。バンドは人がやるものですからね」
Erico「人間性が大事ですね」
……4月22日にリリースされる新しいアルバムはどんな仕上がりになりそうですか?
Sujin「”新しいuchuu,との出会い”になるかもしれません」
K「そうですね。何かを提示するというよりは、”はじめまして”、みたいな…」
Hiroshi「もっといろんな人に届くような作品にしたいです」
……キーボードのEricoさんとドラムのAiriさんがCATの卒業生なんですよね。CAT時代の思い出は?
Airi「もう一回行けるなら行きたいぐらい楽しかったです!やっぱり好きなことを学べるっていうのはすごくいいなぁって思って。ほんと、もう一回行きたい!」
Erico「CATに入ってから、私が鍵盤を弾いて、ドラム、ベース、ギター、ボーカルでセッションしたことがあったんです。その時、バンドの面白さに目覚めました。あと、友達もいっぱい出来ました。本当にCATに来てよかったです」
……では最後に、そんな皆さんと同じ音楽業界で働くことを目指しているCAT生へメッセージをお願いします。
K「いきなりどこかの社長とか、偉い人と繋がれなくても、今一緒に遊んでいる友達が成長して、将来的にコネクション的な存在になるかもしれません。だから、今のうちにしっかり友達を作りましょう!そして、友達の家に泊まりに行ったり、いろんな飲みに行ったりすることが一番大事やと思います」
Kidori Kidori
http://kidorikidori.jp/
メンバー/マッシュ(vo & g)、川元直樹(ds & cho)
2008年に地元・大阪、堺で結成。英詞をメインに日本語詞を取り入れた歌を多彩なジャンルを昇華したサウンドで響かせるロックバンド。自主企画イベントも積極的に行い、SUMMER SONIC2014やCOUNTDOWN JAPAN 14/15などの大型フェスにも出演。2014年から活動拠点を東京に移し、一層精力的な活動を行っている。
……1曲1曲が全く違った表情のライブで、どの曲も本当にかっこよかったです!今日のイベントはいかがでしたか?
マッシュ「学生のみなさんが制作するイベントなので、若いエネルギーを感じました。僕らがバンド組んだのも、今のみなさんぐらいの年齢だったんですよ」
……マッシュさんはイギリスからの帰国子女だそうですが、音楽的なルーツもイギリス(UK)にあるのでしょうか。
マッシュ「そうですね。UKモノはずっと好きでしたが、僕らの最初のコンセプト的なものは和洋折衷で、”さよなら洋楽コンプレックス”だったんです(笑)。邦楽と洋楽の垣根や壁は必要無いっていうことを言いたかったんです」
……昨年上京されてから、一緒に生活されているそうですね。創作活動で上でプラスになっていることは?
マッシュ「自宅に練習部屋を作ったので、練習する時間は増えたと思います」
川元「お互いの持っているCDをすぐ聴けるし、ふたりで住んでると楽しいですよ(笑)」
……2015年のテーマは、”飛躍・変身・挑戦”、ということですが、ここに込められた思いを教えてください。
川元「もっと大きい会場やステージでライブをして、もっとたくさんのお客さんに見てもらって、バンド自体の力を底上げしていきたいっていうのが、”飛躍”の部分に当たると思います。”変身”に関しては、2月18日に『El Urbano』という初めて日本語のリードトラックを収録した1st EPを出したことですね」
マッシュ「そういう”飛躍”とか”変身”とか、そういうものが全部リンクした新しいことに挑戦していきたいです」
……最後に、CATの学生にメッセージをお願いします。
川元「将来また、なんらかの形で僕らと関わりが持てた時に、”あの時実はライブ見ていました”って言ってもらえたらうれしいです」
マッシュ「今の音楽業界は、ミュージシャンも周りの人たちも完成されたシステムの中で活動していると思うんです。でも最近、そういうシステム以外からのアプローチが積極的になってきているように思います。新しいことをやるにはエネルギーがいるし、反発されることもあるけど、そういうものにめげない情熱を持って一生懸命やってもらえたら、きっとミュージシャンも活動しやすいし、リスナー目線から見れば、”音楽業界って楽しそう!”って思うようになると思います。がんばってください!」
メンバー/稲村太佑(vo & g)、田原和憲(g)、下上貴弘(b)、疋田武史(ds)
キャッチコピーは”ロック界の奇行師”。2002年、兵庫県神戸市で結成。vo.稲村のハイトーン・ボイスと臨場感溢れるセッション、圧巻のライブ・パフォーマンスに中毒者続出の4人組。’13年6月、地元神戸で『ネコフェス』というLIVEサーキット型フェスを立ち上げる。
……最初からアップナンバーでとても盛り上がっていました。MCではCATのことや今日のイベントのことについても触れていただき、とても嬉しかったです!
稲村「今日のイベントは、CATのみんなが何ヵ月も前から僕らにアプローチしてくれて、ライブを観に来てくれたり、チラシ配りをしてくれたり、ツイッターで拡散したりしてきたのも知っています。この1日のためにこれだけ時間をかけてやってきてくれた学生さんから、僕らのほうが初心を学ばせてもらいました。MCではその気持ちが伝わるようにと思って話しました」
下上「長くやっていると、初心というのはどうしても忘れがちになってしまうので、絶対どこかで思い出さないといけないと思います。今日は学生のみなさんと触れ合うことで、若手の気持ちが蘇ってくるような良いきっかけになりました」
田原「このイベントは卒業制作ですよね。僕は大学を中退しているんですけど、学生さんと一緒に僕も卒業させてもらったような気持ちです(笑)」
疋田「みんなで一生懸命ひとつのものを作り上げようという気持ちが伝わってきて、すごく楽しいライブができました」
……ところで、アルカラのみなさんは地元神戸で、『ネコフェス』というLIVEサーキット型フェスを主催されていますが、制作する中で一番大変だったことは?
稲村「基本的にやりたいことをやっているので、大変って思うことはあんまりないんですよ。でも、あえていうなら、来てくれる方々の期待値をできるだけ高くするために苦心しています。そのために、色んな人の意見を取り入れ、これまでの反省を踏まえて、より良い内容にしています。そこまでしっかり準備すれば、あとはステージに立てばなんとかなります」
……『ネコフェス』に出演されているアーティストさんは、みなさん知り合いの方なんですか?
稲村「99%そうですね。知り合いじゃない場合は、事前にちゃんと挨拶に行くようにしています。どんなイベントを作るにしても主催する側の熱が入ってないと、出演者や観客に伝わらないと思うんです。バンドの力だけで観客を集められるシーンっていうのが日本にあるんですよ。ずっと応援してくれている人たちに対して、自分らがしっかりいろんなことを提示していって、”あいつらがやるんやったら行ってみよう!”って思ってもらえる夢のあるバンドでありたいです」
……そんな『ネコフェス』の開催が今年も6月28日(日)に決定し、アルカラとしての全国ツアーも決まっていますね。それも踏まえて、2015年はどのような1年にしたいとお考えですか?
稲村「2015年は、僕らにとって、”準備”の年にしたいですね。僕らがこれからも変わらず音楽活動をやっていくためには、変わらないといけないこともあるんです。だから、みんなにちゃんと支持してもらうために、自分たちらしさをより深められる年にしたいと思っています」
……では最後に、音楽業界を目指している学生に向けて、メッセージをお願いします。
稲村「何をやるにしても情熱をもって接していけばいいと思います。苦しい時は、自分がほんまに正しいのかなって思ったりすることもあるかもしれないけど。今日のような素敵な1日を作ってくれたんですから、この経験値を自信にして、がんばっていってほしいです!」