みなさん、こんにちはベース講師の岩田晶です。 ５月15日、16日、17日、30日、31日、と、広島県府中市上下地区へツアーに行ってまいりました。 上下町と言うのは山陰・山陽を結ぶ石州街道(別名　銀山街道とも呼ぶ）の宿場町として栄え、白壁の土蔵造り、うだつ、格子戸の家に歴史と文化がかおるとても素敵な田舎町です。 http://www.fuchu.or.jp/~joge/ 今回のツアーは上下地区にある「ＮＰＯ法人・上下まちづくりネットワークわいわいがやがや」(福崎裕夫理事長)の発案で、上下地区の吉井寺にある広島県指定重要文化財の薬師如来像をテーマにＣＤを制作し、町を広くアピールしようと言うプロジェクトの一貫です。 このＣＤ「上下楽園」田中峰彦withラズリズはシタール奏者の田中峰彦氏が薬師如来の世界観からインスピレーションを得て作曲、プロデュースし、それを色んな人々が関わってＣＤを制作し、そして発売記念に上下地区周辺の色々な演奏会場で発売記念ライブを行なうと言うものです。そして僕もこのアルバムに参加しているのでその発売記念ライブに同行したと言う事です。 薬師如来の世界観と言ってもなんの事だか分からないでしょ。僕も最初はそうでしたが良く聞いてみるとなかなか興味深い世界観なのです。それはこうです。 薬師如来は、はるか東方の琉璃(青色で美しい光を放つ石＝ラピスラズリ)で出来た国・東方浄瑠璃界をつかさどる。そして人々へ健康・安楽・癒しを与える仏なのです。 ラピスラズリで出来た光り輝く国に住む薬師如来。なんだかもの凄くイメージが広がるでしょ。 さて、この発案者の一人である福崎氏。この方はねずみ男の扮装で「９条全国行脚」と名打って沖縄から北海道まで徒歩で縦断した方です。マスコミにも取り上げられ一事話題になったのでご存知の方もいらっしゃると思います。 ちょっとこの行脚のことを要約してみます。 この「９条全国行脚」の目的は広く憲法９条を知ってもらうこと、考えてもらうこと。だそうです。つまり９条改正賛成、反対のどちらも言っていないって事がポイントなのです。それでなぜねずみ男なのかと言うと。なんでも、鬼太郎と違いなんの武器をも持たないねずみ男は誰も殺していないのだそうです。それって戦後の日本と同じではないかと言う事なのです。 さてさて少し脱線しましたが、この福崎氏が上下地区の住人でして「ＮＰＯ法人・上下まちづくりネットワークわいわいがやがや」を主催しているのです。とにかくこの人、とぼけた人に見えるのですが、実はさに有らず。もの凄く博識で論理だっていてその上優しいのです。ぼくはすっかりファンになってしまいました。彼が言ってる事は現代社会が見失ってしまっているごくごく当たり前の正論の上に成り立つ正しい有り方とはなにかってことです。 そんな氏が発案した「上下楽園」ＣＤのプロジェクト面白くないわけが有りません。関西でも広島でも色んな人が関わって出来上がりました。そして上下地区周辺での色々なライブ、ケーブルtv出演、新聞報道、お寺での奉納演奏、病院内での演奏、そして上下駅前の旅館内の離れでの演奏、そして上下地区の皆さんの暖かい歓迎。本当に有難うございました。これで上下地区の存在が知られると良いですね。「ＮＰＯ法人・上下まちづくりネットワークわいわいがやがや」の皆さん、頑張ってください。